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牡羊座(おひつじ座)の神話 [12星座]

昔、ギリシア中部の地方にポイオティアという国があった。その国の王アタマスは最初の妻ネフェレーとの間にプリクソスという息子とヘレーという娘を授かった。しかしその後、アタマス王と王妃ネフェレーは別れてしまう。アタマス王は新たにイノーという女性を後妻として迎えた。

その後、後妻イノ―とアタマス王との間に2人の子供が生まれることになる。後妻イノ―は、継子である息子のプリクソス王子とヘレー王女が疎ましくなり殺害を企てる。イノ―王妃は「プリクソス王子とヘレー王女を大神ゼウスへの生贄として捧げよ」と神から神託があったと嘘の神託を王に告げる。これを知った2人の王子王女を産んだ母ネフェレーは、大神ゼウスに2人の子供たちの命を助けるように祈った。

哀れに思った大神ゼウスは金の毛皮を持つ空飛ぶ牡羊を兄弟の元へ遣わせる。プリクス王子とヘレー王女は、大神ゼウスが遣わせた金の毛皮を持つ牡羊の背に乗って国から逃亡することになる。しかし、ヘレー王女は逃げる途中に海に落ちて命を失うことになる。プリクス王子は黒海の果てのコーカス地方にあるコルキスに辿り着く。そして、ここで金の毛皮を持つ牡羊を大神ゼウスに生贄として捧げ、黄金の毛皮を当時のコルキス王アイエテスに贈り物として捧げた。


牡羊座

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命拾いしたプリクソス王子は後に、この地で王女を妻として迎えて5人の子供に恵まれたそうです。また、海に落ちたヘレー王女は海神ポセイドンによって命を助けられて、ポセイドンの愛人になったとも一説ではいわれているそうです。

【牡羊座(おひつじ座)】学名: Aries(アリエス) <主星>ハルマ
【隣接する星座】 魚座、牡牛座、さんがく座、くじら座、ペルセウス座
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